小町さん

小町さん

2018/02/13

移住して約1年半。なんだかもうずっと昔からここにいる気がします。とはいえ、思い返してみると、移住直後はホームシックならぬ「東京シック」だったなあ、と懐かしくなります。

移住が決まってからは、24年間の東京生活の集大成とばかりに、会いたかった人にかたっぱしから会いました。毎日多くの笑顔に囲まれて、キラキラした生活を送っていた結果、引っ越し後にはすっかり燃え尽きてしまいました(笑)。ふと気づけば、毎日予定がない。友達がいない、仕事も車もまだない、気ままにどこかへ行くこともできない。今ではマブダチの野良猫のクロにさえ、「シャー!!」と牙をむかれる日々。さびしい…。新生活の新鮮さを楽しむ一方で、好奇心が孤独にうち負けそうになっていたある日のこと。

バーン!と孤独の壁をこっぱみじんにしてくれたスーパーウーマンが現れたのです。「小町さん」ことCさん。そう、ブログ「えぼしの里便り」でおなじみの、かの有名な小町さんです。

「困ってない!?」「上石津案内するよ!」

「あめんぼ行こ!ソフトクリームめちゃうまやで」

「水曜だけやってるおいしいパン屋さんのパン持って来たよ!」

「垂井にいい感じのカフェあるよ」「歌好き?コーラス部入ろうよ!」

小町さん、ブログのまんまの人でした。上石津で生まれ育った生粋の地元っ子は、元気で優しくてあけっぴろげでポジティブで、人の役に立つことと時地区が大好きなお祭り女さん(笑)。圧倒的な発信力とフットワークと人脈と知識を持つ、自他ともに認める「時地区の広報部長」です。彼女との出会いのおかげで、私はいろいろな人と出会い、あれよあれよと世界が広がっていったのです。

小町さん、心からありがとう。小町さんにしてもらったこと、私もこれから上石津に来るみなさんに返していきます!

ちなみに。私がホームシックにかかったのは、人生でこれが2度目なんです。最初は、関西から東京に出て就職した22才の春。実家大好きっ子だった私は、家族で「探偵ナイトスクープ」を見てゲラゲラ笑っていた日々を思い出しては、さびしくて泣いてました。

ある日、放送局宛てにハガキを書いてみました。関西が恋しい、探偵ナイトスクープを東京でもやってほしい、と。すると、しばらくして大きなダンボール箱が届いたのです。中には大量のビデオテープと手紙が。

「実は今、東京でも放送する話が進んでいます。それまで、このビデオを見てがんばってください!」

万が一、探偵さんが来ちゃうと困るので(笑)、これまでちゃんとお礼が言えてませんでした。いまさらですが…

あの時のスタッフさーん!あなたのやさしさのおかげで今の私はあります。本当にありがとうございました。