7月2日(日)まだ涼しく感じられる上石津の夏の朝。トントン ピーひょろ・・・?
確かに聞こえたような・・・? それもかなり遠くの方で。
今、笛の音が聞こえたか、子どもに聞いてみても、気づかなかったらしく、知らないと言う。
トン トトン ピーひょろ ピーひょろ
今度は確かに聞こえた。それもさっきより近くなっている。
「聞こえた!聞こえた!」と、今度は子どもの方から言ってくる。
子どもと外に出てみると、近所に神楽が!
見ていると、向こうもこちらに気付いたようで、
子どもに、「うちにも来るよ」と言うと、獅子頭をかぶった人に驚いて落ち着かない様子。
急いで家の中へ入り、わずかな初穂料を用意していると・・・
あいさつの後、門付け芸が始まった。
笛と太鼓の音と伴に鈴と御幣で祓いを行う獅子が優雅に舞う。
舞いが終わると、獅子が子どもにおいでおいでをする。
子どもは親に付き添われ、獅子に頭を噛んでもらう。こわがると思いきや、意外にも楽しんでいる様子。
お祓いが終わると、伊勢大神楽の一行は次の家へと向かっていった。
昔は、ほとんどの人にとって、夢の夢だった伊勢神宮への参拝。
そんな人たちのために、伊勢神宮の神札を持って一軒一軒の家を門付けして、
家内安全、無病息災などをお祓いした伊勢大神楽は、獅子舞として地域の人に親しまれてきました。
かつて、伊勢大神楽は、この辺りで一泊して、2日間かけて時地区をまわったそうです。
日本の芸能史的にも貴重な伊勢大神楽の回檀。
子どもにとっても貴重な体験になりました。よき思い出となったことでしょう。